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□ダブル・ベッド□

作者>吉田ナツ
挿絵>海老原由里
レーベル>B-BOY NOVELS

ダブル・ベッド ダブル・ベッド
吉田 ナツ (2005/04/16)
ビブロス
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<あらすじ>
設計事務所のエリート営業マン、佐伯は仕事も恋愛も軽くそつなくこなすタイプ。しかし新人設計士・実里との恋が彼を変えてしまった。嫉妬もしない大人しい恋人がもどかしく、ついつい泣かせてしまいたくなる。むさぼるように抱き合っても、もっと欲しくなってしまう。愛しすぎたらうまくいかない―分かっているのに止められない、この想いの行き着く先は!?

<読書メモ>
遊び人だけれども本気で恋をしたことがない、実は恋に不器用な営業マン・佐伯×純情で一途、控え目な顔の裏に情熱的な一面を持った新米設計士・実里のお話。

オススメしてくれたIさん、ありがとう!
もうすっごくすご~く素敵なお話でした。

佐伯の勤める設計事務所に実里が入社してきたことから2人のお話は始まります。
実里の上司で佐伯の同僚である男・早川が設けた酒の席で、男も抱ける佐伯はおとなしくて美人な実里を気に入り、軽い気持ちでその夜一晩だけの関係のつもりで誘います。
佐伯の軽い気持ちで始まった関係が、2度目になり3度目になり、やがて佐伯は実里に本気でのめり込んでいきます。
けれど今まで本気で一人の人間にのめり込むことのなかった佐伯は、一途に想いをぶつけてくるのにどこか自分に遠慮している実里に対して、どう接していいかわからず戸惑い苛立ちます。
お互いがどこか探り合うような付き合いをしながらも、実里の部屋には佐伯の着替えや専用のカップが常備され、2人で眠れるようにと佐伯は実里にダブルベッドをプレゼントし、表面上は穏やかな付合いが続くのですが、佐伯が元彼女・佐緒里(今は別に恋人アリ)と再会し、実里との関係が上手くいかないことの逃げに時々連絡を取っていたことから、とうとう2人の間に亀裂が生じてしまいます。
それがきっかけで佐伯は実里から一方的に別れを告げられるのですが…。
というのが大筋です。

佐伯視点の表題作と、実里視点でその後の2人が書かれた「アイム・ホーム」の2章に分かれています。「ダブル・ベッド」では実里の控え目さ加減に少しもどかしく感じながらも、そんな控え目な実里の気持ちに感情移入してしまい、切ない気持ちでいっぱいになりました。
出会った時から憧れてきた佐伯に求められ、そばに置いてもらえることに幸せを感じながらも、自分の存在が佐伯にとって邪魔にならないようにと常に佐伯に遠慮をしている実里。
それは早くに両親を亡くし、伯父に育てられたと言う少し複雑な生い立ちが影響しているのですが、小さな事にもすぐ喜び、それを素直に表現できるのに、自分からワガママを言ったり、何かを要求したりしないのです。
佐伯はそんな実里の態度に「自分を(頼ったり要求したりしないのは)信用していないのでは?」と疑い始めるのです。
佐伯の、もっと実里の心の深い部分に触れたいのに触れられないもどかしい気持ちもまたすごく共感しました。

すれ違ってぶつかって、最後には素敵な結末が待っているのですけど、もう読んでる途中は胸がいっぱいになるくらいの切ないお話でした。このお話もかわい有美子さんの「上海金魚」と同じように、少し地味目なお話ではありますが、心にゆっくり沁みる何度も読みたいお話だと思いました。

「アイム・ホーム」は実里目線で、とっても物静かで落ち着いているという風だった実里が、やっと手にした佐伯との恋や、今はなかなか会えない伯父との関係(色恋沙汰ではありません)に少しだけぐるぐるしたりしていてカワイイ一面を見せてくれます。
そして、控え目だったはずが、ベッドの上では大胆になっているし、佐伯には更に愛されているし。なんだかとってもラブラブな話になっています。もちろん、ちょっとだけ切ない場面もありますが・・・。

読み終わった後、ほんのり幸せな気分になれる一冊でした。
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あさぴょんさんへ>「ダブル・ベッド」、教えて下さってありがとう☆教えてもらっていなければ、もしかして読むこともなかったかもしれません~。
買ってしばらく何度も読み返していましたが、今はゆっくり読む時間がないのでお休みしてます。
が、きっとまた近いうちに読みたくなるに違いない…。
BL小説と言うより、「恋愛小説」と紹介したくなる、切なくて素敵なお話でした~。
次はエビリティにチャレンジしますっ!

気に入ってもらえたみたいでよかったです^^
吉田さんは恋愛に対してとてもまじめに書かれる数少ない作家さんだと思います。この頃はいろんな意味で激しいBL業界ですが、こう・・・ひとつの恋愛をじっくり書くことが出来る方をもっともっと大切にしていただきたいです。
私、何回読んでもたまらないんですよねえ~。ダブルベッドは。
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ユウリ

Author:ユウリ
趣味は読書(BL本多し)と野球観戦のしがないOL。ぼけ~っと日々過ごしていますが、時折「とぁっ!」っと突然に目にしたものに燃える(萌える?)傾向あり。
今まさに燃えているのがBL小説とダイエット。
あんまり陽気ではない(?)関西人です。

※BL本(いわゆる男同士の恋愛話の本)中心にメモしてますので、そいうことに嫌悪感を抱かれる方は、ご注意下さいませ。

※コメントやTBは大歓迎です!但し、あまりにブログの趣旨とかけ離れているような記事に関しましては予告なく削除させて頂きますのでご了承下さいませ。

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