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□上海夜啼鳥(ナイチンゲール)□

<作者>華藤えれな
<挿絵>真生るいす
<レーベル>リンクスロマンス

<あらすじ>
革命により、家族と言葉を失い、上海の娼館で男娼として働く小鈴。ある夜、尊大で冷たい雰囲気の建築士・相馬篤彦に買われ、そのまま身請けされる。娼館の経営者である李に逆らえず、戸惑いながら相馬と暮らし始めるが、喋れない自分の気持ちを理解しようとする彼の優しさに次第に惹かれていく。そんな中、李から相馬の手がける設計図を盗めと命じられる。相馬を裏切りたくなかった小鈴だが、自分は相馬が日本に残した妻の代わりでしかないことに絶望し…。

<読書メモ>
無骨で不器用、決して色男ではないが、優しさと情熱を隠し持った建築士・相馬×過去に受けたショックから言葉を話せない、気は強いがどこか後ろ向きなロシアからの亡命貴族で今は男娼をしている・小鈴(シャオリン(男娼としての仮の名))のお話。

昭和初期の上海が舞台です。
色んな欲が渦巻く上海で、裏社会に通じる李の駒となり体を売ることに孤独と諦めを感じていた小鈴が、時に反発しながらも不器用に相馬に想いを寄せる姿がけなげでとても良かったです。
と同時に李と言う黒幕や、阿片などに関わる裏社会に足を突っ込んでいた小鈴にいつその魔の手が伸びるかハラハラしながら読みました。
小鈴が言葉を話さないので、相馬とは筆談を中心に会話が進むのですが、時折目で小鈴が相馬に訴えかけるシーンが何とも色っぽく、言葉で愛を語るよりも官能的でした。
上海の叙情的な雰囲気と、男娼とその身柄を引き受けた客という淫猥な雰囲気、裏社会、そしてそんな関係のなかで無骨な相馬が、素直になれず本心を隠したままの小鈴にあれこれ不器用に尽くす姿、危険を承知で相馬を守ろうとする小鈴の不器用な芝居、きらっと光る二人の純粋な思いがとても良かったです。
2段組でかなりのボリュームでしたが、面白くて一気に読めるほど、物語の世界に引き込まれた1冊でした。
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ユウリ

Author:ユウリ
趣味は読書(BL本多し)と野球観戦のしがないOL。ぼけ~っと日々過ごしていますが、時折「とぁっ!」っと突然に目にしたものに燃える(萌える?)傾向あり。
今まさに燃えているのがBL小説とダイエット。
あんまり陽気ではない(?)関西人です。

※BL本(いわゆる男同士の恋愛話の本)中心にメモしてますので、そいうことに嫌悪感を抱かれる方は、ご注意下さいませ。

※コメントやTBは大歓迎です!但し、あまりにブログの趣旨とかけ離れているような記事に関しましては予告なく削除させて頂きますのでご了承下さいませ。

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