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□ミスターマーメイド□

<作者>水城せとな
<レーベル>ゼロコミックス

<あらすじ>
「ミスターマーメイド」
海で助けた貴方のことが忘れられない。貴方の笑顔がどうしても見たい。人魚の昴は、満月の夜陸に上がった。
「フジノヤマイ」
「フジノヤマイ」に冒された白夜には、常にそばにいて支えててくれる銀という世話係がいる。
銀は子どもを作り、世代交代をしながらずっと白夜に仕えているが、16代目になる今の銀はちょっと扱いにくい。
ある日白夜の孤独と銀の想いが爆発して…。

<読書メモ>

○ミスターマーメイド○

海辺の町で恋人の露子とバーを営む青年・巽紀×海で助けた巽紀に会いに人間の姿として巽紀の元にやって来た人魚・昴のお話。

伝えたい言葉はたったひとつ
「君に逢いに来たんだ」

お話は、人魚(♂)である昴が、海で溺れた(と言うより流れてきた)巽紀を救い、その巽紀に恋をする。「人魚姫」ならぬ「人魚王子」な内容です。(どんな説明だ)
命を助けたものの、どこか暗い影を落としたように見えた巽紀が気になり、魔法使いに頼んで人間の姿を得て、巽紀の元へ向かいます。
ただし、人間になるのと引き換えに声を失ったまま…。加えてひどい痛みを伴う足を引きずり、無事巽紀と再会できたものの、巽紀は変わらず影を背負い、また恋人である露子と一緒に暮らしています。
昴はそんな巽紀と露子の住む部屋に居候する事になるのですが、2人がお互い愛し合うがゆえ、すれ違い、上手くいっていない様子を目の当たりにして、戸惑います。
巽紀への募る思い。けれど巽紀は露子を愛している。
この気持ちは恋じゃない。せめて巽紀が笑顔取り戻すのを見届けたいだけなんだと、昴がどうしようもない想いにフタをした矢先、露子が実家に連れ戻されてしまいます。
残された巽紀と2人での生活が始まるのですが、その昴にとって短くて幸せな時間があまりに切ないです。
巽紀は恐らく寂しさを埋めるため昴を抱き、昴は巽紀に笑顔を取り戻してもらうために抱かれるのですが、それはあくまでも一瞬の夢でしかなく…。
2人で過ごす暮らしの中で、ふと巽紀の背中を見ながら昴は思うのです。

「彼にもきっと魔法がかけられてしまったのだ…寂しくなる魔法が」

巽紀と2人でいても、昴はずっと寂しさを感じていたのでしょうか。

最後まで、胸をしめつけられるような切なさが溢れていたお話ですが、昴は泡になったりしなかったし、願いは一つだけ叶いました。
これをハッピーエンドとは呼べるかどうかわかりませんが、読み終えた後には昴の短くも情熱的だった恋に何とも言いしれない充実感でいっぱいになりました。
昴が最後に巽紀に笑顔を向けるシーンは何回読んでも胸がいっぱいになります。
正直、こう言うラストは他のお話では何度も「なんでやねん!!」と後味悪い思いをしてきましたが、水城さんのお話は不思議と受け入れられました。
私はこれこそが水城さんのすごいところだと思っているのですが、どう感じるかは読む人によって違うんでしょうね。
とにかく、私のBL漫画の原点であり、愛してやまない作品の一つです。
余談ですが、このお話を読むと、THE BOOMの「時がたてば」と言う歌が私の脳内で流れてきます。
今もぐるぐるぐるぐる…。

○フジノヤマイ○

死を迎えられないフジノヤマイに冒された青年・白夜×死を迎えられない白夜のために親から世話係を受け継いだ男・16代目銀のお話。

白夜に仕える「銀」は、初代が「死ぬまでそばにいてやる」と約束したことを忠実に守り、初代から子へ、またその子へと世話係を受け継いできました。銀のおかげで白夜は寂しい思いはしなかったけれど、14代目の銀がつぶやいた一言で、初代への想いを引きずるあまり、2代目以降の銀をずっと傷つけていたのだと気付きます。
飄々としてますが、代わりを残し、先に旅立って行く銀を見送りながら白夜はどんな思いをしていたのか。
また役目を終え次の「自分でない銀」に白夜を託すことになる銀。
やりきれない想いを繰り返して来た2人の関係にケリをつけるのが16代銀なのです。
こちらも決して「ラブラブ♪」な結末ではないのですが、深く静かに、けれど情熱的な愛の形を見せてもらった1作です。
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ユウリ

Author:ユウリ
趣味は読書(BL本多し)と野球観戦のしがないOL。ぼけ~っと日々過ごしていますが、時折「とぁっ!」っと突然に目にしたものに燃える(萌える?)傾向あり。
今まさに燃えているのがBL小説とダイエット。
あんまり陽気ではない(?)関西人です。

※BL本(いわゆる男同士の恋愛話の本)中心にメモしてますので、そいうことに嫌悪感を抱かれる方は、ご注意下さいませ。

※コメントやTBは大歓迎です!但し、あまりにブログの趣旨とかけ離れているような記事に関しましては予告なく削除させて頂きますのでご了承下さいませ。

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